部活動に夢中、受験勉強心配

部活動に夢中、受験勉強心配

元中学教諭で、さまざまな学習法を提案している
さくら*みらい塾」(長野県上伊那郡箕輪町)の代表 小島亜矢子さんが、
小中学生の子どもを持つ親からの質問に答える

次世代学習アドバイザー亜矢子先生に聞いてみよう!

今回の相談は受験生のお子さんを持つお母さんからです。

Q.中学3年生になりましたが部活動ばかり一生懸命で、ちっとも受験勉強をする気がないようで心配です。 

中3になり「受験勉強しなきゃ」と思っているのはお子さんも一緒のはずです。

でも、大人と違って自分で生き方の責任を取ることはおそらく人生初だし、
それをイメージするのは難しいですよね。

それよりも目の前にある好きな部活動を一生懸命やりたい。
今はそれでいいと思いますよ。
やり切ったときに得た力を次に向けられるよう、親は今から環境を整えておきいましょう。

例えば、
栄養バランスを考えた食事、
片付いたテーブル、
勉強道具整える場所、
学習時間を計るタイマー。
それとスマホではなく本や新聞を読む親(笑)。
ゲームや動画視聴のルールは、今すぐ家族全員で話し合いを。

また、お子さんの変身のきっかけは部活の引退だけではありません。
友達の頑張りを見たとき、親や先生以外の輝く大人に出会ったとき、ニュースで世の中に起きていることを知ったとき…。

最近の受験問題を見ても、ただ機械的に覚えただけでは解けない問題が増えていて、社会が人間力を求めているのだなあと感じます。

だからお子さんの心が動くきっかけになりそうな、様々な体験を日常に散りばめましょう。

親の経験談も意外と強力です。
「ああしておけば」という後悔よりも、
こんな努力をして成し遂げた、
失敗からこう立ち直った、
という親自身が自分の人生を肯定した話をさりげなく語る。
一番身近な親がたくましく生きていることが、子供の人生の光になります。

とにかく、気持ちがなければ勉強はしないし、強制しても身に付きにくい。
高校合格がゴールではなく、人生学びの連続であることも意識しながら、今わが子のために親ができる最大限の環境を準備し、子どもの変身を待ちましょう。

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