何度言っても字が汚い…

何度言っても字が汚い…

元中学校教諭で、さまざまな学習法を提案している
一般社団法人こどものみらい舎」(長野県上伊那郡箕輪町)の代表 小島亜矢子さんが、
小中学生の子どもを持つ親からの質問に答える

次世代学習アドバイザー亜矢子先生に聞いてみよう!

今回の相談は中学1年生、小学5年生、2年生のお母さんからです。

Q.わが家は男の子3人でみんな字が汚いです。漢字も日記も計算ドリルも雑な字で書いているので、ミスをしたり読めない字になったりしています。親も先生も丁寧に書くよう伝えていますが聞く耳を持ちません

お子さんが丁寧に字を書けない理由を探ってみましょう。

①早く終わらせて次のことをやりたいから雑になるタイプ
もし必要な時は字をきちんと書けるなら、今は書く量を減らして。
気持ちがないのにたくさんやってもミスを量産するだけ。計算問題なら「難問が2つ解けたらOK、でも減らした分丁寧にね」と交渉してください。

②字をよく見られないタイプ
上手に字を書くには「見る」力が重要です。脳に入る情報は7~8割が目からといわれ、しっかり見ると記憶に残ります。だからなぞらずにお手本を近くに置き、一画ずつではなく一文字を確実に覚えて書いてください。見なくても大きく再現できればOK。こちらも量より質にこだわりましょう。

③鉛筆をうまく持てていないタイプ
〇をうまく書けないなら、その可能性があります。筆圧が弱かったり強過ぎたり、手全体が疲れるから書くのが嫌なのかも。こんなときこそデジタル機器の出番! 鉛筆の持ち方の動画を一緒に見てまねしてみましょう。
私は「指は第2の脳。うまく指のポイントに当たっていると、脳に刺激が行って頭が良くなるよ」とペンを正しく持って空で動かすよう指導しています。

④「書きたい」気持ちが強く、書く速度が思考についてこないタイプ
人は読めなくても自分は読める(笑)。字の形や持ち方にこだわり過ぎると、あふれ出る思考をストップさせてしまうので、人目など気にせず好きにさせておきましょう。
余談ですが、板書を美しい字で写したノートと内容理解が必ずしもイコールではないことが多いのは、「ただ写す作業」だからです。高校生の書道パフォーマンスのように、わが子の字のアート(!?)の変化を楽しみつつそれぞれに合った方法を見つけてほしいと思います。

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