テストに向かう長女。親の心構えは?

テストに向かう長女。親の心構えは?

元中学校教諭で、さまざまな学習法を提案している
一般社団法人こどものみらい舎」(長野県上伊那郡箕輪町)の代表 小島亜矢子さんが、
小中学生の子どもを持つ親からの質問に答える

次世代学習アドバイザー亜矢子先生に聞いてみよう!

今回の相談は中学1年生女子のお母さんからです。

Q.もうすぐ長女はテストがあり不安がっています。親の心構えみたいなものがあれば教えてください。

テスト前より、テスト後のことをお伝えしたいです。
なぜか?
それこそが大事だから。

教員時代にテストを返却する際、「テストは何のためにあると思う?」と聞くと、多くの生徒が「自分の実力を知るため」「先生が成績をつけるため」など点数ばかり見ました。
友達と比較し、先生や親からの評価を気にし、×になった設問を見ずに赤ペンで一生懸命直す(というより模範解答を「写す」)。それで終了。
ああ、なんともったいない!

正解以外の選択肢から出題者の意図を読み取る、逆に答えから問題を想起するなど、答案を使った学習方法はいくつもあり、自分専用の参考書を作ることもできます。
だから毎回言いました。
「何を間違えるか事前に分かっていたら間違えていないよね?」
「自分が理解していなかったことを教えてくれるのがテスト。だから返されたテストは、自分のお宝だよ」と。

最近では定期テストをやめて単元ごとのテストにし、本人が納得いくまで追試OKと、テスト改革をしている学校も。諦めることなく学び方を工夫しながら努力した結果、知識とともに達成感も得られ、学ぶ意欲が持続します。

また、よく言っているのは
「テストはゲーム。結果は次のステージに向かうための課題。攻略するための作戦を練ろう!」。
つまりテストを「受けさせられる」ではなく、「挑戦しよう!」の意識に変えたい。それは生き方につながると思います。

人生には困難も失敗もある。
それをどう捉え、どう対応して乗り越えるか。そう考えると、テストで間違えても自信を失う必要はないし、ましてや叱られることでもない。「テスト後=次のテスト前」。
親は結果に一喜一憂せず、「弱点が見つかってラッキー!」と笑顔で応援をしてあげてください。


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