歴史が苦手… 興味を持つには

歴史が苦手… 興味を持つには

元中学校教諭で、さまざまな学習法を提案している
一般社団法人こどものみらい舎」(長野県上伊那郡箕輪町)の代表 小島亜矢子さんが、
小中学生の子どもを持つ親からの質問に答える

次世代学習アドバイザー亜矢子先生に聞いてみよう!

今回の相談は中学2年生 女子のお母さんからです。

Q.歴史が苦手です。どうしたら興味が持てるのでしょうか。歴史マンガは買ってみましたが…

「歴史は暗記科目だ」とよく言われますが、それは間違いです。
定期テストで一夜漬けで暗記し、一時的に点数を取れてもすぐ忘れる(笑)。点取り用の勉強は「学び」ではありません。

暗記から対話・理解の学びへ

2022年度の学習指導要領の改訂で世界と日本の近現代史を融合した「歴史総合」が高校で必修となり、「〇年に△△がおきた」よりも「なぜそれが起きたのか」を調査し対話によって歴史理解を深めていく授業に変わってきています。

そもそも歴史とは、「人と人が織りなす物語の連続」であり、それは現在まで繋がっています。ある原因があって出来事が起き、その結果が原因となってまた次の出来事が起きる。原因と結果の繰り返しはまさに人生そのもの。「誰かが命を懸けて決断してきた本物の人生ゲーム」だから、心躍る小説やドラマになるんです。経験の少ない子どもがイメージするのに歴史マンガ、いいですね!

時代劇や大河ドラマで「家庭内歴史塾」

最近の子どもが「印籠」を知らなくてびっくり。
私の子どものころは祖母と「時代劇」を見ていたので「水戸黄門」「大岡越前」「暴れん坊将軍」で江戸時代をイメージできた。アニメ「一休さん」で室町時代。「もののけ姫」もそうですね。

だから私は子どもとNHK大河ドラマを見ようと思います。一週間にたった一時間の「家庭内歴史塾」です。テストや受験のためより、より良き世にするために生きた「人間力」を学びたい。それはいつかどこかで自分の人生に活きるかもしれない。

学校では歴史に限らず他の教科でも、ただ知識詰め込みではなく「なぜ?」「自分だったら?」と常に主体的に頭フル活動!な授業にかわってきています。
家庭で普段から子どもに判断をゆだねる練習をすることをおすすめします。

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