朝読書にマンガはだめ?

朝読書にマンガはだめ?

元中学校教諭で、さまざまな学習法を提案している
一般社団法人こどものみらい舎」(長野県上伊那郡箕輪町)の代表 小島亜矢子さんが、
小中学生の子どもを持つ親からの質問に答える

次世代学習アドバイザー亜矢子先生に聞いてみよう!

今回の相談は小学6年生男子のお母さんからです。

Q.子どもはマンガが大好き。学校の朝読書の時間にも読みたいけど禁止だそうです。
「どうして文字の本でなければならないの?」と聞かれます。

日本のマンガは素晴らしい文化!

日本のアニメやマンガは、今や世界の文化交流の主要ツールとなっているほど素晴らしい文化です。
私も大好き! 学習にもお勧めしています。
では、なぜ学校の朝読書では禁止なのでしょう。

文字の本とアニメ・マンガの違い  百人百様のメロス⁈

皆さんは「ドラえもん」と聞いて何を思い浮かべますか?
そう、あの水色のネコ型ロボットですよね。
では「赤毛のアン」は? 「走れメロス」は?

登場人物がどんな顔で、どんな生活をしていて、何を大切に生きているのか。
本だと文章だけを読んでイメージしなければなりません。なんて不親切なのでしょう(笑)
頭の中をフル活動させ自身の体験を総動員するので、自分独自のアンやメロスが脳内に生まれます。
それは百人百様で一致させる必要はない。

「分からない」も大事な経験

子どもは経験値が浅くて分からないことも出てきます。
しかし、それ自体も「体験」です。
これって何? どんな気持ちになる? なぜなんだろう? どうなるんだろう?
あらゆる疑問が学びのスタートです。

想像で独自の世界を広げる

実際の体験が一番だけれど、本は想像でその子独自の世界を広げてくれます。
さらに作者や出版社の思いが詰まった装丁、厚み、色合い、におい、手触り、重みなども、デジタルでは得られない体験の一つです。

朝読書に感謝!

朝読書は効果があるからこそ30年以上定着しているのです。
マンガよりもっと「親切」な動画にはまり、読書どころではない子はいませんか?
強制的!?に「本」を読ませる学校の朝読書の存在に感謝です。
「受験は今のところ文章で出題されていて文字を読む訓練は大事。だから図書館の先生にお薦めの本を聞いてごらん」と誘ってみてください。



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