小学校入学、他の子と比べ心配。
元中学教諭で、さまざまな学習法を提案している
「さくら*みらい塾」(長野県上伊那郡箕輪町)の代表 小島亜矢子さんが、
小中学生の子どもを持つ親からの質問に答える
次世代学習アドバイザー亜矢子先生に聞いてみよう!
今回の相談は年長女の子のお母さんからです。
Q.子供が小学校に入学します。
他の子と比べて学習が遅れていないかとても心配です。何か家でできる事はありますか?
入学前から文字や計算ができる子の話を聞くと不安になりますよね。
けれど、小学校では基礎から教えますし、興味も成長度合いも個性がありますから、心配しなくて大丈夫。
それでも赤ちゃんの頃からやっておくと、学校での教科学習につながりやすいのは
本(絵本)の読み聞かせ。
これを小学生になっても続けましょう。
優れた文章に触れていない子は語彙が少なく想像力の弱さを感じます。
最近の受験では、長文問題や文章で答えるものが増えており、ゲーム漬けの子はドリル計算などパターン学習は早くてもこの手の問題に苦しみます。
もう一つ、親がすべき最重要ミッションがあります。
それは子供の話(体験・思い)を真剣に聞くことです。
話の内容へのダメ出しはもちろん褒めることも入りません。
聞いた事実を繰り返せばOK。
例えば「今日は〇〇ちゃんと友達になったよ」と言ったら、「〇〇ちゃんと友達になったんだね」
「庭にウサギがいたよ」には「ウサギがいたんだね」
と言うように、親がワクワクしながら、子供の顔を見て話を聞く。
この行為は子供を「認める」こと。
一番大切な人に「認められた」経験は、人格形成に影響します。
「ありのままで愛される自分」は自己肯定感の大本なのです。
入学して初めてだらけの毎日を、一生懸命に言葉を探しながら話す我が子。
「今、頭がフル回転で思考力や表現力が成長中なのだ」と笑顔で待ってあげてください。
言葉がすぐ出なくても、字が上手く書けなくても他の子と比較する必要は無いのです。
その子らしい成長を楽しみましょう。
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